似顔絵イベント、減ったよね。でも、だからこそ。
- ink&smile
- 5月5日
- 読了時間: 2分
更新日:5月9日
「あれ?最近、似顔絵イベント減ってない?」
似顔絵師として活動していると、ふとそんなことを感じるようになりました。とくにコロナ禍以降、その傾向ははっきりしています。
人が集まる場所そのものが少なくなったし、イベント自体が規模縮小、あるいは中止。お祭り、商業施設の催し、地域の集まり――以前は毎週末のようにあった“にぎわい”が、少し遠い存在になった気がします。
でも、そんな中でも私は思うんです。

「やっぱり、似顔絵描けるってうれしい」
イベントの数は減ったけど、一つひとつがより濃く、特別なものになりました。
たとえば久しぶりの開催で、ちょっと緊張して並んでいた親子。最初は無表情だった子が、だんだん笑顔になって、完成した似顔絵を見て「これ、わたしだぁ!」と喜んでくれる瞬間。その場にいるみんなが、ちょっとだけ幸せな気持ちになる。
そんな時間が、すごく愛おしく感じます。
“特別”の価値が、ぐっと高まった
イベントが「当たり前じゃなくなった」今だからこそ、わざわざ来てくれた人、描かれることを楽しみにしてくれた人の想いが、ひしひしと伝わってきます。
出会いの重み、ライブで描くことの温かさ。ペンを走らせる指先に、その空気がじんわり伝わってくるんです。
これからの“描く場”を、つくっていく
似顔絵イベントは減ってきているかもしれません。でも、それって「なくなってしまう」ってことではないと思っています。
私たち似顔絵師が、小さくてもいいから**「また来たい」「誰かを連れてきたい」と思える場**を作り続けることで、きっとまた広がっていく。イベントは、笑顔の連鎖。そしてその真ん中に、絵を描く人がいられたら、それって最高ですよね。
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